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高級レザー靴のお手入れ手順

ここでご紹介するのは高級レザーに適用する手順ですが、一般的なツヤ革の靴の場合でも、ひと味違うツヤを得ることができます。ぜひお試しください。


●ブラシについて  ●クリーナーについて  ●靴クリームについて  ●仕上げ磨き用布について


ブラッシング

まず靴紐をはずし、泥・ほこりなどを取るために全体にブラシをかけます。コバなどもていねいにブラッシングしてください。


※万が一砂粒などが残っていると、お手入れの途中で革を傷つける恐れがあります。

クリーナーは多めに

クリーナーを布に取ります。靴クリームに比べるとクリーナーは多めに使う必要があります。


※クリーナーはチューブ入りのペーストタイプでもローションタイプでも、どちらでもかまいません。

クリーナーを布になじませる

布を軽く揉んで、クリーナーをなじませます。

クリーナーを塗りのばす

クリーナーがなじんだ布で、靴全体にクリーナーを塗りのばします。


※このときに、決して靴の一部分だけをこすらないでください。色落ちなど事故の原因になります。
※一部分に目立つ汚れがある場合も、必ず全体に均等にクリーナーを使用してください。

クリーナーのふき取り

10~30秒ほどおいてから、乾いた布で汚れや古いクリームと一緒にクリーナーをふき取ります。

靴クリームを布にとる

乳化タイプの靴クリームを布に少量取ります。


※革のコンディションが良いときには、靴クリームは極少量で大丈夫です。
※久しぶりの手入れで革が乾燥している場合などは、多めに靴クリームを塗ってください。

靴クリームを塗りのばす

靴クリームを靴全体に薄く塗りのばします。

ブラシでクリームをなじませる

ブラシをていねいにかけて、クリームを靴になじませます。


※ていねいに磨きこむと、この段階で渋めのツヤが出ます。布で磨く手順は省略してもかまいません。
※ここで使用するブラシは、ホコリを払ったブラシとは別のものをご使用ください。

仕上げ磨き

布でじっくり、ていねいに磨き上げます。愛情を込めた仕上げ磨きは、靴との「絆」を確認する瞬間です。


ブラシについて

靴の手入れの必需品です。主な種類は馬毛と豚毛の2種ですが、最近は化繊のものも出回っているようです。
馬毛は毛質が柔らかく、価格は高め、豚毛は毛に腰があり価格は手ごろなものが多くあります。化繊はどちらかというと豚毛に近い腰のあるタイプが多いようです。
ホコリ、泥を落とすのには馬毛、磨きこみには豚毛が適しているという定石もありますが、実際に使ってみて使いやすいものを選べば問題ありません。腰のある豚毛はコバの泥を落とすのに便利で、馬毛の柔らかさが磨きこんでいて安心だし気持ちいいという方もいます。
ただしブラシは、必ず複数を使い分けてください。
一足の靴を磨くのにも、
・ホコリ、泥を落とすもの
・靴クリームをなじませ磨きこむもの
最低この2本が必要で、さらに靴の色によって、黒用と茶色用などの使い分けが必要です。


クリーナーについて

主なクリーナーには「ペーストタイプ」と「ローションタイプ」があります。
どちらも古いクリームと汚れを落とす効果があり、基本機能は同じです。それぞれ性能に特長と使い勝手の違いがありますので、用途に合わせてお選びください。
●ペーストタイプ
ペーストは構造上、デリケートな革に安心して使える処方が組みやすく、また防カビ・除菌効果もよクリーナー画像り高くできます。こぼれる心配がなく扱いやすいのも特長です。
クリーナー画像●ローションタイプ
ローションはより強力に汚れを落とす処方が組みやすく、乳液状なので塗りのばしやふき取りが容易で、メダリオンのような凹凸がある靴での使い勝手は抜群です。


靴クリームについて

靴クリーム画像靴クリームは、革に栄養(油分・水分・染料)を与えてコンディションをととのえる手入れのメインの製品です。乳化性のクリームは、色素の種類によって大きく分けると2つの系統があります。
●染料タイプ
色素に染料を使用しています。染料はクリームの中で分子レベルに分散するため、革の繊維の中によく浸透し、透明感のある仕上がりで高級レザーの色あせを補色するのに最適です。クリームが浸透する革なら靴の色を好みに仕上げることもできます。一般的には靴の色よりも薄めのクリームを選ぶのが定石です。
●顔料タイプ
顔料を主体に染料を少量入れて調色されたクリームです。顔料は革繊維の表面に残るのでカバーリング効果に優れています。傷を目立たないように補修する場合など、特に威力を発揮します。顔料タイプは、靴の色にぴったり合ったクリームを選ぶのが定石です。


仕上げ磨き用布について

靴を磨き上げる布の種類で、かなりツヤの出かたは変わります。
抜けの良い華やかなツヤを出すには硬めで目の細かい化繊の布が、渋いツヤを出すには柔らかい布が適しています。起毛した布の場合は、ややマット調に仕上がるものが多いようです。

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